アメリエフのブログ

バイオインフォマティクスの紹介と社員の日々
明日は「Exome解析」です
明日は東北大学 長正朗教授に「Exome解析」についてご講演いただきます。
おかげさまでたくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございました。
長先生のお話を伺えるのを、社員一同とても楽しみにしております。

ところで、今日は今月2回目の満月です。
ひとつきに2回満月がめぐってくるのは非常に珍しいことだそうです。
天気が悪くない地域の方は、今日のお仕事帰りに夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
| hat | 勉強会 | 16:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
BWAでRNA-Seq解析
最近読んだRNA-Seqの論文をご紹介します。

Brooks MJ, Rajasimha HK, Roger JE, Swaroop A.
Next-generation sequencing facilitates quantitative analysis
of wild-type and Nrl(-/-) retinal transcriptomes.
Mol Vis. 2011;17:3034-54. Epub 2011 Nov 23.



マウス網膜のRNA-Seq解析を以下の2パターンで行い、結果を比較して、PCRで検証しています。

(1)
-マッピング:BWA
-アノテーション:ANOVA
-アノテーションデータ:UCSC GenomeBrowser mm9 refFlat.txt

(2)
-マッピング:Tophat
-アノテーション:Cufflinks
-アノテーションデータ:Ensembl

マッピング対象はどちらもゲノム mm9です。

おもしろいと思ったのが、BWAでもゲノムにマッピングしているところです。
リードデータを既知遺伝子配列にマッピングする場合にはBWAも使いますが、ゲノムにマッピングする場合はTophatを使うのがあたりまえのようになっています。
これは、BWAでは長いギャップを許容しないため、リードの途中にスプライシング箇所があるようなマッピングができないためです。

結果、当然ですが、(1)で検出された転写物数は(2)で検出された転写物数の半分くらいでした。
ただ、発現レベルの精度は(1)のほうが良かったそうです。
これは用いたアノテーションデータによるところもありそうで、(2)のEnsemblデータはアイソフォーム数が(1)のrefFlatの3倍もあるために、精度がぼやけてしまっているのではないかという考察がなされていました。

特定の遺伝子の発現レベルを正確に見るなら、(1)の選択肢もありうるわけです。
# その場合、ゲノム配列ではなく遺伝子配列にマッピングしたほうがもっといいような気はしますが...

「RNA-SeqならTophat」と固定概念にとらわれてしまいがちですが、場合に応じてその都度最適な解析手順を考える必要があると思いました。
用いるアノテーションデータも精査していかないといけないですね。
| hat | 次世代シーケンサー解析 | 18:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
Galaxy による QC
こんにちは。detです。

今日はGalaxyを用いたQCについてご紹介いたします。

これまで、このブログで「QCの道」というタイトルでFASTX-Toolkitの使い方をご紹介してきました。

今回は、このQC機能をGalaxy上で実行しつつ、Galaxyの基本的な使い方を紹介したいと思います。

それでは、まずGalaxyのパブリックページを開きましょう。



上記のようなページが開いたら、まずは右上の[user]をクリックして、登録を選択します。



上記のようなページが開きますのでユーザー登録しましょう。



ユーザー登録が終わったら、左パネルの一番上にある、Get Data の中の Upload File を選択します。すると、真ん中の画面に上記のようなページが出現します。今回はfastq 形式のデータをQCしますので、File Formatには、fastqsangerを選択してください。次に[ファイルを選択]をクリックして、処理したいfastqファイルを選択します。選択できたら、下の方にある、青い[Execute]ボタンをクリックします。



すると、上記のように、右パネルにデータがアップロードされます。



次に、左パネルに沢山あるメニューの中から、NGS: QC and manipulation
という項目をクリックします。するとさらにメニューが表示されますので、その中から、GENERIC FASTQ MANIPULATION の FASTQ Trimmer を選択します。



すると、上記のようなページが現れます。
これは、以前の記事でご紹介した FASTX-Toolkit の fastx_trimmer とほぼ同じ機能を持ちます。指定した塩基の数だけ、末端からトリミングされます。では、上記のように、ファイルと、Offsetの数値を指定して、Execute してみましょう。



すると、上記のように右パネルに処理後のデータを示す項目が出現します。ファイル名すぐ横の目玉マークをクリックすると、下の図のように、トリミングされた結果が表示されます。



また、左下のフロッピーアイコンをクリックすると処理後のデータをダウンロードできます。

Galaxyは基本的には以上の操作を繰り返すことでグラフィカルに処理を行うことができます。

今日はこのくらいで。detでした。
| deda | バイオインフォマティクス | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
第17回勉強会【Exomeデータ解析入門】@大阪
7月に東京で開催してご好評だった「Exomeデータ解析入門」を、9月22日(土)に大阪・ブリーゼプラザでも開催します。

メンデル遺伝病の疾患関連遺伝子探索を目的としたExomeデータ解析を中心に、最近注目されているデコイ配列の利用や、SNVのフィルタリング、アノテーション付けまでをご紹介する予定です。

関西でExome解析を行われている方やご検討されている方たちとの貴重な情報交換の場にしたいと考えております。
この機会に奮ってご参加ください。

詳細はニュースをご覧ください。

みなさまとお会いできることを楽しみにしています。
| hat | 勉強会 | 12:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
Linux基礎・第四回
akbです。

明日はバイオインフォマティクス・スクール「Linux基礎」の第四回です。

前回はソフトウェア(BLASTとBWA)のダウンロード方法と使用方法についてご説明しました。

いよいよ今回から次世代シーケンスデータの解析が始まります。
次世代シーケンスデータの解析を行うための様々な公開ツールが登場します。
楽しみながら解析手順を身に付けていただけましたら幸いです。

それでは明日、浜松町でお待ちしております。
| akb | スクール | 17:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
自分のゲノム、知りたいですか?
hatです。

オリンピックのメダルラッシュで賑わった夏でしたが、業界的にはこの話題も負けずに盛り上がっているのではないでしょうか。

日本人初、慶應義塾大学 環境情報学部の冨田勝 教授が実名で自身の個人全ゲノムを公開

「パーソナルゲノム時代」が来つつあることを実感しますね。

ゲノムを実名で公開することにはいろいろとデメリットもあるわけで、それを研究の発展のために公開された冨田先生はすばらしいと思います。

弊社勉強会の懇親会で「自分のゲノム情報を知りたいか?」という話が盛り上がったことがあるのですが(中には既に23AndMeを受けた方もいらっしゃいました)、「どんなリスクがあるかわかったほうが人生設計が立てられるから知りたい」というご意見の方が多くて、さすがこの業界だなあと感心しました。

みなさんはいかがでしょうか。
| hat | よもやま話 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
月曜日の電車は混むのか
先日、朝の通勤電車に揺られていたところ、
隣にいた女性二人組がこんな話をしていました。

「混んでるね〜」
「やっぱり月曜って混むよね」
「そうだね、月曜はね〜」

どうして月曜は混むのでしょう。
会社に行く人間の数は基本的には月から金で変わらないはず。
実は私も、月曜は混んでるな…と感じたことがあります。

なぜ、そう感じるのか、本当に多いのか。
考察してみました。

●考察1[勘違い]
実は多くない。ではなぜ多く感じるのか。
それは、土日ゆっくり休んでいて、人込みを見ていないため。
そこで、月曜に駅でたくさんの人を見た時に、
「いつもより多い!」と感じてしまう。

●考察2[月曜はみんな頑張って早起き]
曜日が後ろにずれるに従って、
疲れで寝坊するなどして、家を出る時間がずれていく。

●考察3[出社拒否症]
土日のお休みで、体力や気力を充電し、
なんとか月曜は出社するが、週の後半は疲れてしまい、
出社を拒否してしまう。


皆さんはどう思われますか?

ちなみにネットで検索したところ、
月曜が混む原因としては、

お客の動きが鈍い、というのが挙げられていました。

休み明けで動きが鈍るのでしょうか?

しかし、仕事が充実していれば鈍ることはないはずですね!
やる気を満たせばむしろ月曜は動きが素早いはず!

もっと日本が元気になれば、月曜も混まなくなるのかもしれません。
| deda | よもやま話 | 09:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
ひよこの皆様へ
皆様、こんにちは。
detです。本日は書籍の紹介をしたいと思います。


「入社一年目の教科書」
岩瀬 大輔

現在の日本では、学生まではのほほんと過ごしても許される傾向にあります。しかし、社会人になった途端、ビジネスの世界の洗礼を受け、環境の激変にたじろぎ、ついていけなくなる人も出てきます。

そんな社会人一年目のひよっこ(私もその一人です)が、
ビジネスの世界で生き抜くために必読ともいえる本が、この、
「入社一年目の教科書」です。
この類の本は数多く存在しますし、私もいくつかそういう本を読みましたが、この本はずば抜けて役に立つ本であると思います。

例えば、「頼まれたことは必ずやりきる」。頼まれたことは死ぬ気でやり遂げないと、ビジネスの世界で最も重要な信頼を失うことになります。特に初めて任された仕事をやりきれなかったとき、次にその人に仕事を頼もうと思う人はいません。それが新人であれば、ダメ新人の烙印を押されて、もうおしまいです。もちろん新人に100点満点の仕事は期待されてません。50点でもいい。とにかくやること。それが大事なのです。
この本では、このような当たり前のことが一つ一つ紹介されており、またその書き方が実践的な内容であるため、自分の仕事に応用しやすくなっています。私も「当たり前」のことができるビジネスパーソンを目指して日々努力を積み重ねていきたいと思っています。

ちなみに著者の岩瀬氏は天才としかいいのようのない経歴の持ち主です。そのようなレベルの方が書かれた新人向けの本が、いわゆる「当たり前」の内容であることの重みを感じて頂けると、この本の内容も心に深く刻み込まれるのではと思います。
| deda | 書籍の紹介 | 08:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
第15回勉強会「NGSによるDNAメチル化データ解析入門」当日参加受付中
バイオインフォマティクス勉強会のお知らせです。

明日8月18日(土)に第15回バイオインフォマティクス勉強会「NGSによるDNAメチル化データ解析入門」を開催します。
DNAメチル化データ解析につきまして、解析手法やノウハウをご紹介します。

お申込みいただきました方々へこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
当日参加も受け付けておりますので、ご興味のある方はお越しいただけましたら幸いです。

詳細はニュースをご覧ください。

みなさまとお会いできることを楽しみにしています。
| akb | 勉強会 | 17:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
「第71回 日本癌学会学術総会」出展のご案内
2012年9月19日(水)〜21日(金)に札幌で開催される「第71回 日本癌学会学術総会」に出展いたします。

■ 展示内容

・次世代シーケンスデータ解析サービスのご紹介
 *がんのExome解析手順のご紹介

・出張サポートサービスのご紹介
 *解析オペレーション
 *公開ツール導入
 *ソフトウェア作成

・バイオインフォマティクス・スクールのご紹介
 *Linux基礎
 *NGS基礎(Exome、RNA-Seq、ChIP-Seq他)

詳細はニュースリリースをご覧ください。

皆さまのご来場をお待ち申し上げます。

| hat | 学会出展 | 11:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
Galaxy の紹介 その3
こんにちは。detです。

本日は先日ご紹介したGalaxyに関する記事の続きです。

Galaxyは、基本的には、公開のパブリックサーバーにジョブを投げて利用することになります。しかし、重いデータや、外部に出したくないデータを解析したいこともあるでしょう。特に次世代シーケンサーから得られる出力は膨大になりがちです。
解決策として、Galaxyを自分の手元にあるローカルなサーバーにインストールして使うことができます。

Galaxyの動作メカニズムを簡単に説明します。まずユーザーがデータをGalaxyサーバーに投げると、apacheやnginx等のwwwサーバー(proxy)がそのデータをGalaxy本体へ渡します。GalaxyはそれらのデータをMySQLやPostgreSQLなどのSQLデータベースで保管し、適宜データを取り出しながらジョブを実行します。
つまり、Galaxy本体のインストールとは別に、SQLサーバーとproxyのインストールが必要になってきます。
(このあたりの概要はこちらの資料をご参照ください)

Galaxyの開発者はSQLサーバーにはPostgreSQL、proxyにはnginxを用いることをお勧めしているため、これらの組み合わせでGalaxyのローカル環境を構築するのが、安定稼働への近道でしょう。

Galaxy Wiki 内の以下のページにローカルへのインストール方法について詳しく載っています。これらを参考にGalaxyサーバーを構築することができます。

・Galaxyの入手と起動まで
・詳細設定について

構築途中に上手くいかず困ったときは、Galaxyのメーリングリストで質問するか、過去の質問を検索するとヒントが得られるかもしれません。
| deda | バイオインフォマティクス | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
Galaxy の紹介 その2
こんにちは。detです。

本日は以前ご紹介したGalaxyに関する記事の続きです。

先月下旬にシカゴでGalaxyに関する国際会議(GCC2012)が開かれました。全世界から数百人の参加者が集まり、活発なディスカッションが繰り広げられたようです。次世代シーケンサーの登場による、解析基盤としてのGalaxyの盛り上がりは今後ますますホットになっていくと思います。

この国際会議の前日にはGalaxyのトレーニングワークショップ(WS)が開催されました。本日は、この中から最も初心者向けのWSと思われるWS2: Introduction to Galaxy の内容をご紹介したかったのですが、残念ながらまだ当日のスライドが公開されていません。

そこで、本日は、GCC2012関連のスライドではありませんが、Galaxyを用いたNGSデータ解析に関する資料をご紹介したいと思います。

まずは、こちらの資料。Galaxyの概要について大まかに知ることができます。次に、Galaxyを用いたNGSデータ解析の資料。この資料では、以下のデータ解析項目についてGalaxyの画面キャプチャを豊富に取り入れながら紹介しています。(これらの資料が開けない場合は時間をおいて試してみてください。)

・Prepare, Quality Check and Manipulate FASTQ reads
・Mapping
・SAMTools
・SNP & INDEL analysis
・Peak Calling / ChIP-seq
・RNA-seq analysis

Galaxyを利用することで、Linuxに関する知識がなくてもこれらのNGSデータ解析が可能になります。非常に便利なツールと言えるでしょう。

次回もGalaxyについて紹介していきたいと思います。
今日はこのくらいで。detでした。
| deda | バイオインフォマティクス | 10:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
「遺伝子組み換えアスリート」
tokunagaです。

最近はオリンピックや甲子園があり、選手たちが観客に多くの感動を与えてくれまていますね。
そんな中、アスリートに関するこんなニュースを見つけました。

アングル:金メダルか死か、「遺伝子組み換えアスリート」の実現性

遺伝子のドーピングとは驚きです。

2004年に「マラソンマウス」と呼ばれる通常の個体の2倍走ることが出来るマウスは誕生していますが、サルを対象にした実験では命を落とすリスクが高いことが示唆されてるようです。
しかし、世界レベルの選手の中には命への危険があろうと、遺伝子ドーピングで金メダルが欲しいと思う選手が少なくはないことにさらに驚きです・・・スポーツは勝負の世界ですが、その勝利への執着心はすごいものですね。本当に金メダルというのは「魔力」を持っているようです。

マウスレベルでは成功していますので、もしかすると人間にも適用できる日も近いのかもしれませんが・・・・そのような科学技術に頼らずに、これからも正々堂々と戦って金メダルを勝ち取ってもらいたいと、個人的には願ってます。
| tokunaga | バイオ | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
【バイオインフォマティクス勉強会】Exome解析
バイオインフォマティクス勉強会のお知らせです。

9月1日(土)に第16回バイオインフォマティクス勉強会
「Exome解析」を開催します。

東北大学 東北メディカルメガバンクゲノム解析部門 長正朗教授をお招きして、Exome解析についてお話しいただく予定です。

詳細は、ニュースをご覧ください。

たくさんのご参加をお待ちしております。
| hat | 勉強会 | 12:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
戦略とは
tokunagaです。
本日は書籍のご紹介をしたいと思います。

「あたらしい戦略の教科書」
酒井穣

”戦略とはー「現在地」と「目的地」を結ぶルートである”と、まずは戦略という概念について説明されています。今の状態である「現在地」から、目標である「目的地」までの距離をどう埋めていくかを考えることが「戦略」であり、その「戦略」を考えるためのポイントが記されています。その中でも重要なのは「情報力」であると著者は述べています。
「情報」というものは非常に重要かつ貴重なものであり、それを得るためにはたとえ相手が同じ会社の同僚であれ、簡単には手に入らないと述べています。そのため、常に手段、言葉、その人の性格などを考慮し、情報の収集方法を工夫することの大切さがわかります。

この本は、いきなり難しい分析方法の説明などから始まるのではなく、まず“「戦略」とは”という土台からしっかり固めらた上で内容がステップアップしていくので、理解しやすい印象を受けました。そして教科書というだけあり、大事なポイントがわかりやすく押さえてあります。
著者の意見にもありましたように、リーダーなどの組織のトップだけでなく、私のような若手社員にも読んでいただきたい本です。
| tokunaga | 書籍の紹介 | 19:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
NCBI SRA Toolkitの使い方
NCBI SRAで公開されているデータをテストデータとして使うには、sraファイルをダウンロードした後、fastqファイルに変換する必要があります(注:fastqで公開されているものもあります)。

sra→fastq変換には、NCBIが提供しているSRA Toolkitに含まれるfastq-dumpを用います。

・実行コマンド
$ fastq-dump -A SRR290592 --split-files SRR290592.lite.sra
注:ペアエンドデータの場合、--split-filesオプションを付けることによりfastqファイル2ファイルにわけて出力します。

・出力fastq(Reverse側ファイルの先頭4行)
@SRR290592.1 FCB062TABXX:4:1101:1435:1945 length=90
CGTTCACGCATCAGCTTCACGGAGCCAGAGG ・・・(略)
+SRR290592.1 FCB062TABXX:4:1101:1435:1945 length=90
HHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH ・・・(略)


ここで問題があり、fastqの各リード1行目(ID行)の形式がIllumina CASAVA形式になっていないと動かないソフトウェアがたまにあります。
CASAVA形式のID表記は以下のようになります。

・CASAVAのID行形式(※CASAVA1.8の場合)
@ <instrument-name>:<run ID>:<flowcell ID>:<lane-number>:<tile-number>:<x-pos>: <y-pos> <read number>:<is filtered>:<control number>:<barcode sequence>


こんな時、fastq-dumpの--defline-seqオプションを使うことで、ID行をCASAVA形式風にしてfastqを出力することができます。

・fastq-dumpの--defline-seqで指定できる項目

$ac: accession【SRR290592】
$si: spot id【1】
$sn: spot name【FCB062TABXX:4:1101:1435:1945】
$sg: spot group【NAGNNNNN】
$sl: spot length in bases【180】
$ri: read number【2】
$rn: read name【(今回は空)】
$rl: read length in bases【90】  (【】内は例)


大体上記の項目でCASAVAとの対応が取れるのですが、該当する情報がないものもあります。
これらについては便宜的に適当な値を入れてしまいます。
CASAVAの<is filtered>は「フィルターをパスしていればN、していなければY」という項目なので'N'に、<control number>は「control bitsが1つも立っていない時は0、それ以外は偶数」という項目なので'18'にします。

また、--defline-qualオプションで各リード3行目の表示を変えることができます。
fastqの仕様では、3行目は「'+'だけ」でも「'+'とID」でもいいことになっていますので、'+'だけにすることによってファイルサイズを減らすことができます。
3行目にID行がないと動かないソフトウェアには私は今まで出会ったことがありませんが、もしかしたらあるかもしれませんので、一応ご注意ください。

--defline-seqオプションと--defline-qualオプションを付けてfastq-dumpを再実行します。

・実行コマンド
$ fastq-dump -A SRR290592 --split-files
--defline-seq '@$ac:$si:$sn $ri:N:18:$sg'
--defline-qual '+' SRR290592.lite.sra


・出力fastq(Reverse側ファイルの先頭4行)
@SRR290592:1:FCB062TABXX:4:1101:1435:1945 2:N:18:NAGNNNNN
CGTTCACGCATCAGCTTCACGGAGCCAGAGG ・・・(略)
+
HHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH ・・・(略)


IDがCASAVA風、3行目が'+'だけになりました。
あくまでCASAVA「風」で、意味的に全く同じではありませんが、fastqのID行の形式チェックにひっかかって動かないソフトウェアがある場合などに試していただければと思います。
| hat | 次世代シーケンサー解析 | 14:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
Galaxy の紹介 その1
こんにちは。detです。

本日はゲノムデータ解析インターフェイスツールであるGalaxyをご紹介したいと思います。



Galaxyはペンシルベニア州立大学のNekrutenko labとエモリー大学のTaylor labの共同で開発されているシステムであり、ウェブ上で利用できます。このGalaxyは様々なフリーのツールを内包しており、例えば raw data のクオリティコントロールから、bwaやbowtieでのマッピング、samtoolsやGATKを用いたSNV/InDel検出、MACSを用いたピーク検出などをGUIで利用することができます。
Linuxのコマンドラインに親しみが薄い方にも敷居の低い、便利なシステムと言えるでしょう。

また、このGalaxyはスタンドアロン版もあるため、自分の手元にあるサーバー上で動かすこともできます。そのため、外部に出せないデータやアップロードするには大きすぎるデータの解析も可能です。

Galaxyはチュートリアルが非常に充実しており(沢山あって困ってしまうぐらい)それらを有効利用することで誰でも解析が出来るように工夫されています。

今日は、Galaxyビギナー向けのチュートリアルを一つご紹介します。それは、Galaxyページ内のGalaxy 101というチュートリアルです。このチュートリアルでは初歩的(基本的)なGalaxyの使い方を学ぶことができます。このチュートリアルは動画でも見ることができます。

今後Galaxyについては、少しずつこのブログで紹介していきたいと思っています。
| deda | バイオインフォマティクス | 15:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
次世代シーケンシングが切り開く医学研究と展望
akbです。

7/31、京都大学 iPS 細胞研究所で『次世代シーケンシングが切り開く医学研究と展望』というテーマでセミナーが開催されました。
弊社からは、社長の山口が『NGSのための情報解析』と題しまして、講演させて戴きました。私も勉強のために参加させていただきました。
興味深い研究紹介やディスカッションの場に立ち会うことでき、大変勉強になりました。
今回のセミナーを通して、沢山の方々が、弊社のブログをご覧下さっていることを知り、大変嬉しく思っております。
皆様のお役に立てるような情報を更新できるように精進して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。
| akb | 学会出展 | 09:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
QCの道 その7
こんにちは。detです。
今日はQCの道 その6の続きです。

FASTX-Toolkitの使い方について、引き続き紹介いたします。

・fastx_collapser
FASTA/Q ファイルの中で、同じ配列のリードが重複して存在していた場合に1つを除いてすべて削除します。入力がFASTQ形式の場合は強制的にFASTA形式で出力され、ID行は連番で振り直されます。重複していたリードのID行には[連番-重複数]の形式で重複数が記載されます。

【optionの説明】
-h: ヘルプを表示します。
-i: 入力ファイルを指定します。
-o: 出力ファイルを指定します。指定しない場合は標準出力に出力されます。
-v: 処理前後でのリード数などを出力してくれます。

【実行例: 重複リードを削除】
$ fastx_collapser -i input.fastq -o out.fasta -v -Q 33


・fastx_reverse_complement
FASTA/Q ファイルの各リードの塩基配列をその相補鎖で置き換えます。FASTQファイルを入力に選んだ場合はクオリティ行も対応するように並べ替えられます。

【optionの説明】
-h: ヘルプを表示します。
-i: 入力ファイルを指定します。
-o: 出力ファイルを指定します。指定しない場合は標準出力に出力されます。
-v: 処理前後でのリード数などを出力してくれます。

【実行例: 相補鎖の作成】
$ fastx_reverse_complement -i input.fastq -o out.fastq -v -Q 33


---これまでの記事へのリンク---
QCの道 その1
QCの道 その2
QCの道 その3
QCの道 その4
QCの道 その5
QCの道 その6
| deda | バイオインフォマティクス | 17:34 | comments(0) | - |
【バイオインフォマティクス勉強会】NGSによるDNAメチル化データ解析入門
バイオインフォマティクス勉強会のお知らせです。

8月18日(土)に第15回バイオインフォマティクス勉強会
「NGSによるDNAメチル化データ解析入門」を開催します。

NGSによるバイサルファイトシーケンス結果からの
データ解析の流れをご紹介する予定です。

詳細は、ニュースをご覧ください。

みなさまとお会いできることを楽しみにしています。
| hat | 勉強会 | 10:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
オリンピックシーズン
tokunagaです。

ロンドンオリンピックですね!
しかし日本との時差-8時間。
開幕してから寝不足の方がいらっしゃるようですね。

私も見たいのですが、平日は次の日のために早く寝るようにしております。
それでも寝る直前に日本代表が出てくるととても心が揺れています。
同じように見たいけど見れない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、こういうのが開発されたらしいです。

オリンピックをブロックするプラグイン、Olwinpics Blocker
※詳細については未確認ですので、お試しの際にはご自身の責任でお願いいたします。

まさに「雑念を断つ」には良い方法かもしれません。もしくは結果はまだ知りたくないという方にも。

私も平日我慢した分、週末はオリンピックを存分に楽しみたいと思います!
| tokunaga | - | 09:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2012 >>

このページの先頭へ